塩と健康
<高血圧との関係>
高血圧は、1.遺伝的要因、2.肥満、アルコールの摂取、ストレスなどによる環境的要因、3.腎臓障害などの病気が影響していると考えられていますが、塩と高血圧の関係については明確な結論が出ていないと言うのが現状です。 なお、厚生省は昭和54年に食塩の目標摂取量の上限値を定めて、1日10g以下が望ましいとしています。
参考までに1988年に発表された高血圧に関する国際調査(インターソルト・スタディ)結果の一例と国民栄養調査での食品摂取量の年次推移を示します。
インターソルト・スタディにおける食塩排泄量と高血圧罹患率
(田中平三・他:脳卒中の危険とその変化、神経研究の進歩33:715,1989)
本調査は食塩摂取量と血圧との関係などを調査するために1986年に実施された疫学調査(32カ国、1万人対象)ですが、この図をみると未開あるいは奥地住民を除くNa+の24時間尿中排泄量(≒摂取量)は食塩換算で6~15gの範囲にあります。 また、高血圧罹患率と食塩摂取量との相関は少ないように思われます。