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塩の豆知識

塩の性質と用途

<用途>
 塩の持つ種々の性質、作用を利用して、塩は調味以外にも食品加工、一般工業、家畜用、道路用(融氷雪)やソーダ工業用など、様々な用途に使用されています。
塩と食品
 水分活性は次式で表わされますが、食品の水分活性が低いほど、微生物が増殖しにくくなります。
Aw = P / Po (P:溶液の水蒸気圧、Po:溶媒の水蒸気圧)
(Aw値の例、水→1.00、飽和塩水(26%)→0.75)
作用、役割 使用例 説明
防腐作用 塩蔵品、食品一般  有害微生物の繁殖によって食物は腐敗しますが、水分活性(注1)を低くすることにより微生物の繁殖を防止します。
発酵調整 味噌、醤油、チーズ、パン生地など  発酵は微生物の増殖によって起こりますが、塩分濃度によって有用な好塩微生物の繁殖を調整します。
浸透圧による
脱水作用
キュウリもみ、野菜のあえ物、漬物類  野菜の細胞内水分を脱水します。脱水されると細胞が破壊され細胞膜の半透性は消失します。
タンパク質の
熱凝固促進
魚や肉の塩焼き、卵料理  熱によってもタンパク質は凝固しますが、塩分があると凝固する温度が低くなり、魚や肉を焼くとき、あらかじめ表面に塩をしておくと、表面が早く凝固して肉汁が出なくなり旨みが保たれます。
グルテンの
形成促進
(タンパク質溶解)
パン、麺類  小麦粉のタンパク質の主成分であるグルテニン、グリアジンが塩水によって溶けて絡みあい、こねることで、粘り気のあるグルテンができます。
酵素の作用抑制 りんご、桃、れんこん、ジャガイモ、ごぼう  リンゴの皮をむいた後の変色は、リンゴの中の酸化酵素の働きによるものですが、塩はこの酵素の働きを抑制し、変色を防止します。
クロロフィルの
退色防止
青菜の茹でもの  植物内の生理的塩分濃度(0.85%)よりも塩分濃度が高くなると、Naが組織内に浸透し、クロロフィル(葉緑素)分子の中のMgがNaと置換されクロロフィルを安定化させます。
対比効果
抑制効果
スイカやお汁粉に塩、酢の物、寿司ご飯  味覚を刺激する2つの味がある場合、片方の刺激が他の刺激を強めたり(対比効果)、弱めたり(抑制効果)する現象があります。
(注1)微生物の増殖と塩分濃度の関係は、食品では水分活性(Aw)という言葉で整理されています。
塩は食品ですか食品添加物ですか?
 塩は食品として扱われますので、厚生省が定めた食品添加物リストには載っていません。
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