| 作用、役割 | 使用例 | 説明 |
| 防腐作用 | 塩蔵品、食品一般 | 有害微生物の繁殖によって食物は腐敗しますが、水分活性(注1)を低くすることにより微生物の繁殖を防止します。 |
| 発酵調整 | 味噌、醤油、チーズ、パン生地など | 発酵は微生物の増殖によって起こりますが、塩分濃度によって有用な好塩微生物の繁殖を調整します。 |
| 浸透圧による 脱水作用 |
キュウリもみ、野菜のあえ物、漬物類 | 野菜の細胞内水分を脱水します。脱水されると細胞が破壊され細胞膜の半透性は消失します。 |
| タンパク質の 熱凝固促進 |
魚や肉の塩焼き、卵料理 | 熱によってもタンパク質は凝固しますが、塩分があると凝固する温度が低くなり、魚や肉を焼くとき、あらかじめ表面に塩をしておくと、表面が早く凝固して肉汁が出なくなり旨みが保たれます。 |
| グルテンの 形成促進 (タンパク質溶解) |
パン、麺類 | 小麦粉のタンパク質の主成分であるグルテニン、グリアジンが塩水によって溶けて絡みあい、こねることで、粘り気のあるグルテンができます。 |
| 酵素の作用抑制 | りんご、桃、れんこん、ジャガイモ、ごぼう | リンゴの皮をむいた後の変色は、リンゴの中の酸化酵素の働きによるものですが、塩はこの酵素の働きを抑制し、変色を防止します。 |
| クロロフィルの 退色防止 |
青菜の茹でもの | 植物内の生理的塩分濃度(0.85%)よりも塩分濃度が高くなると、Naが組織内に浸透し、クロロフィル(葉緑素)分子の中のMgがNaと置換されクロロフィルを安定化させます。 |
| 対比効果 抑制効果 |
スイカやお汁粉に塩、酢の物、寿司ご飯 | 味覚を刺激する2つの味がある場合、片方の刺激が他の刺激を強めたり(対比効果)、弱めたり(抑制効果)する現象があります。 |